【Photokina 2008】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
~ライカM8詳細レポート | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
M8のボディサイズは139×37×80mm、545g(電池なし)。M7は138×38×79.5mm、610g(電池なし)だから、横幅と厚みこそM8のほうが1mmほど大きいものの、全高は0.5mm小さく、ホールディングした印象はこれまでM型ライカとほぼ等しい。重量はむしろ軽く、デジタル化に伴う大型化や重量増は完璧に回避されている。 トップカバーとボトムカバーは真鍮製で、メインボディはマグネシウム合金製となっている。
ボディデザインも従来のM型のそれが忠実に踏襲されており、とくに前面から見た場合はM8というモデルネームを確認しない限り銀塩モデルと見わけがつかないほど。その一方で、ボディ上面は巻き上げレバーや巻き戻しクランクといったフィルム給送関係の操作部がないため、従来Mに比べるとやや「空き地」が多い印象を免れないが、左手側上面には電池の残量と撮影可能枚数を示す丸形の液晶表示部が新設されたため、デザイン的にはそれほど間延びした感じはない。 電源スイッチはシャッターボタンと同軸上に配された回転式のスイッチで、単写と連写、セルフタイマーの切り替えも兼ねている。背面のボタン類はよく整理されており、操作系は比較的オーソドックスにまとめられている印象を受けた。 メニューはタブ切り替えではない、全項目が一直線に並ぶタイプだが、階層がシンプルなため、非常にわかりやすい。なお、展示機にはすでに日本語メニューも実装されていた。
実際にシャッターを切ってみると、シャッターユニットがこれまでのM型の伝統であった布幕ヨコ走り式から金属幕のタテ走り式になったためか、シャッター音はやや大きくなった印象。ただし、音質そのものは従来のM型に近く、剛性の高いシャシーに組み込まれたシャッターユニット独自のソリッドな響きがある。 シャッターが切れる音に続いて、シャッターユニットをチャージするためのモーター音が続くわけだが、クイックリターンミラーのないレンジファインダー機ということもあり、メカチャージのモーター音は一眼レフに比べて静かである。モーターワインダーを装着したM6では巻き上げるごとに強めの突き上げ感があったが、それに比べるとショックも小さく、最新機らしい洗練された動作感であった。
既報のとおり、M8のCCDは27×18mmのAPS-H相当サイズで、35mm判に対する画角換算係数は1.33倍である。来場者からは35mm判の創始者であるライカが、なぜ35mm判のフルサイズCCDを搭載しないのかという質問が多かったそうだが、これまでのM型と同じボディサイズを実現するためにはCCDのダウンサイジングはやむを得なかったということだ。さらに、一眼レフに比べてレンズ後端からCCDまでのバックフォーカスが短く、フルサイズにしてしまうと画面周辺の集光が難しくなるというのもフルサイズにしなかった理由のひとつ。 また、伝統のヨコ走り布幕シャッターをタテ走り金属幕にしたのは、シャッターの最高速・シンクロ速度を現代の標準的な基準まで上げると共に、ボディサイズをキープするための手段だったという。 このほか、最低撮影感度が一般的なISO100ではなく、ISO160であることに対する質問も多いそうだが、これはCCDの基本感度がISO160のためであり、無理にISO感度を100に下げても、かえって画質は悪化してしまうことから、やや中途半端な感度ではあるが、そのような仕様にしたという。
現在、ハードウエア的な開発は完成しており、あとはファームウエアを頻繁に更新している状態にあるというライカM8。組み上げはライカのある独ソルムスで行なわれ、当然ながらMade in Germanyとなる。 このほか、ライカブースではパナソニックのLUMIX DMC-L1の兄弟機種と思われるDIGILUX 3+バリオエルマリート14-50mmや、高倍率ズーム搭載のV-LUX 1、16:9の画面プロポーションで撮影可能なD-LUX 3、エントリーコンパクトのC-LUX 1などが展示されていた。
■ URL Photokina 2006 http://www.koelnmesse.jp/photokina/ ( 河田 一規 ) 2006/09/28 00:43 |


